2017年8月22日 このプロジェクトのスタッフでSkype カンファランスを行いました。産業医大の渡部Drと戸上先生、東北大小山先生、弊社熊本オフィス渡辺さん そして野呂です。日程としては、28日東京代々木上原のスタジオでの椅子の組立て、北九州への搬送、産業医大の手術室と眼科診療室での検証実験、10月12日東京フォーラムでの日本臨床眼科学会での研究発表と試作品展示と日程が立て込んでおります。 下の動画は、2017年4月の状態です。一見、完成されたようですが、そうでもなく様々な箇所でまだ未完成なのです。それから4か月たちさらに完成度が増したと思っております。その完成に近い状態は、近日ご覧に入れられると思います。しばらくお待ちください。
ところで、この椅子の一番の特徴ですが、ご覧のような巨大なロール2本で構成される背あてです。この2本ロール構成は世界初です。
この2ロールの背あては、前傾姿勢のためのにあります。そもそも、前傾姿勢ならば背あてはいらない? 事実、手術室で執刀医が使う椅子の多くは背あてのない丸いスツールです。2016年、産業医大医学部眼科学教室近藤寛之教授のグループが行った顕微鏡手術執刀医の作業姿勢の違いの研究(第一生命財団の研究)によれば、執刀医の身体負担を軽減するための方策として、背あてのある椅子により座面の減圧が提案された。ここから、約2年かけて椅子の背あての開発が始まりました。
1 いままで、背あてのロール化は実績あり
まず、手術執刀医用椅子の第一号であるファーストクラス(宮崎大版)
2 サイズと形状 とくに上体と背あての角度・すきま・輪郭の関係を座面と連動して、どう決めるか
3 デザインから木製モックアップへ そして試作工程
4 量産モデルの開発
メモ
1 デザイン 医学×工学 医師たちと工学者たちによるコラボ。学会での研究報告と同時進行です。
この研究は、2017年1月15日~18日にシカゴで開催されたAAO(仮称アメリカ眼科学会)においてPosture Dynamics and Intraoperative Burden on Surgeons During Ophthalmic Microsurgery Assessed by Ergonomic Methodsのタイトルで、同大眼科渡部晃久医師により発表
椅子の特徴として、前記前傾姿勢のための2ロールの背あてに加え
・ 座面をデザイン 大事なベースであるシェル。小山秀紀先生のレンダリングを強化プラスティックで造形。
・ プロダクトデザイン 余篠嘉(㈱ WEGA)
・ 新素材の使用 いくつかの特徴ある素材を用いた。とくに背あてのロールは、芯材にプラスティックストロー、外周にシリコン綿を用いている。