発表のタイトル
アクセルとブレーキ踏み間違いの研究
-1-Bitセンサーの開発と応用2-
共同研究者と所属
野呂影勇 早稲田大学・エルゴシーティング(株)、藤巻吾朗 岐阜県生活技術研究所、関根康史 福山大学工学部、戸上英憲 産業医科大学医学部、成瀬哲哉 岐阜県生活技術研究所
結論
シートを2006年 アメリカで提案された高機能座面のうち、大腿部の減圧と脚の開度のコントロールをおこなうことで、右足の操作に違いがみられることが示唆された。しかし、まだ予備実験の段階なので、信頼性には限界がある。今後の調査が望まれる。
詳しくは:
シート+シェルでは、右足の可動範囲言い換えれば大腿の開脚角度が狭まることから、右足のつま先の動きの垂直成分が(図4での比較)大きくなっている。膝の角度も、両条件で大きく異なり、シートのみの場合、座標がずれている。これは、高齢者にありがちな姿勢であり、関根(福山のTV 2019.7)が推奨する“股を閉めて運転”はシェルを用いたときに膝の位置が類似する。
以上の結果は、この実験の限りにおいて、関根の仮説を間接的であるが否定するものではない。
シートデザインとしては、バケットシートのようなサイドサポートかつシート幅が狭いほうが良いかもしれない。
実験の方法
モデル

実験は、バーチャルドライブで

測定データの一部
脚の開度のコントロールを行うためのシェルをシートに載せた場合と通常のシートの比較の一部
通常のシートの間口の横幅が、45cm にたいして、脚の開度のコントロールを行うためのシェルの間口の幅は40cm この差は、図の通り

上図は、4つのセンサーの時系列データの一部。
シート+シェルでは、右足の可動範囲言い換えれば大腿の開脚角度が狭まることから、右足のつま先の動きの垂直成分が(シートだけに比べて)大きくなっている。この結果は、この実験の限りにおいて、関根の仮説を間接的であるが否定するものではない。
シートデザインとしては、バケットシートのようにサイドサポートがあるものがアクセルとブレーキ踏み間違いについて、推奨されるかもしれない。
考資料
イタルダ インフォメーション(交通事故分析レポート124号 2018.2)